小学生にありがとうカードを書いてもらって気づいたこと

こんにちは。
8月も中盤、暑い日が続きますね。
少し間があいてしまったのですが、今年も7月29日~8月1日に夢職人のキャンプにスタッフとして参加してきたので、その話を書きたいと思います。
※どんなキャンプだったのかはこちらから→夏休み子どもキャンプ2016/長野・川と森のコース(1日目)

今回は小学校3年生~6年生までの女の子7人の班の担当だったのですが、よく企業研修などで使われる「ありがとうカード」というのを班でやってみました。
お互いにありがとうと思ったことをカードに書き、渡し合うというものです。

キャンプでは、準備や片付けなど子ども同士で助け合う場面が出てきます。
ふでばこを失くした!という子を手伝って一緒に探したり、布団やシーツを一緒に引いたり、様々な場面で協力が見られます。
できるだけ大人が手を出さず、子ども同士で助け合って、班のみんなが時間通りに行動できるようにするのが良いわけですが、こういった助け合いの促しが、前々から難しいな、と感じていました。

大人「班のみんなが時間を守って行動するためにはどうしたらいいと思う?」
子供「うーんと、遅れている子を手伝う!」
大人「そうだね!じゃあ次からやってみようか」

みたいなやり取りがあったりするわけなのですが、何だか模範解答というか、遅れている子のために手伝うというより、大人に言われているから手伝う、という感じがどうしてもしてしまうな、と。
もしも子どもが、助けるその子のためではなく、大人に褒められたいから手伝っているとすると、大人がその場にいないときは手伝わなかったりしているかもしれません。
実際、私自身も、自分の準備だけ終わって遊んでいる子に「あれ?自分の準備が終わったらどうするんだっけ?」と声をかけて手伝うように促す、というのを最終日になってもやることになる、ということもありました。

ただ今回、「ありがとうカード」をやってみたところ、大人(私)のためではなく、その子のために手伝う、という場面が増えたように感じました。
私自身が、手伝いを促す必要がほとんどなかったのです。

その理由についても考えてみたのですが、おそらくは「手伝ってもらう本人が、ありがとうを直接届けることができた」ということに尽きると思います。
子ども同士だと、手伝ってもらっても「ありがとう」がちゃんと伝えられなかったりします。
そこへ大人が「○○ちゃんを手伝ってくれて、ありがとう」と言えば、手伝ってもらう子どもの方ではなく、それを見ている大人のために手伝う、となってもおかしくありません。
(もちろん、子どもにちゃんと見ているよ、と伝えるためには、大人からのありがとうも必要だと思いますが)

逆に、手伝ってもらう本人がありがとうを言ってくれるのであれば、大人が見ていなくても手伝いますし、私が期待していることでなくても、手伝ってもらう本人が必要としている手助けを考えて手伝ったりできます。
評価をしてくれる上の誰かではなく、目の前にいる相手を見て、行動できるようにする、ということが、改めて大事だな、と思ったのでした。


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