学ぶと働くの重なるところ

教育・研修プランナーとして、宮崎県日南市を拠点に活動する川原祥子のブログ

2018年8月9日
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課題を「PR不足」と言うのは、優しい嘘だと気づいてしまった

「人が集まらない」「モノが売れない」その原因を「PR不足」として対策を打つ組織は全国津々浦々、様々な地域や業界で見られます。
しかし、本当に「PR不足」が原因なのでしょうか?

私はこれまでの仕事の中で、企業の新卒採用や大学の学生募集に関わってきました。
基本的には、魅力を伝え、集め、そこから絞り込んでいくというプロセス。
しかし、度々「伝えるべき魅力がない」という現象(もはや事件)に直面したのです。

もちろん、すごく技術力があるのにBtoBだから認知されていない企業や、充実した素晴らしい教育をしているのに偏差値が低くて偏見を持たれている大学もあります。
そういうところは、PR不足が問題だと言えるでしょう。
ただし、私の感覚ではそんな企業や大学は1割ないかな、といったところです。

それでもどうして「PR不足」に収束してしまうのか。
考えてみると、「PR不足」だと誰も傷つけないからじゃないか、と気づきました。
異性にモテない場合、自分自身に問題があると思うより、口下手だから魅力が伝わらない、と思った方が気持ちが楽ですよね。

人が集まらないのは、集まってくれるだけの魅力がないから
モノが売れないのは、買ってもらえるだけの魅力がないから
このことに向き合うのは精神的に大変ですし、外部から関わるコンサルタントとしては、そんなことを言ってクライアントを傷つけるより、「あなたには魅力があるのに、それが伝わってない!もったいない!」とヨイショした方が仕事になります。

「PR不足」対策がもう一つ都合がいいのが、一つのカタチになる、ということです。
映像なり、パンフレットなり、ロゴなり、何か一つのカタチになります。
誰でも、カタチになったら「おーっ!」と嬉しくなります。PRツールですから、当然ながら自分たちを褒めてくれる内容です。
さらに、そこには人の手がかかっていることが分かるので(そして外注する人の多くは自分では作れない人なので)、制作したものによってどれだけ効果があったのか、検証できなくても対価を支払います。(もちろん工数がかかっているので、払うのは当然ですが、費用対効果はどうなのでしょう)

実際に出来上がったものを客観的に見ると、「成長できる会社」、「面倒見のよい大学」、「自然豊かな地域」、「健康的な商品」などどれも同じことを訴求していたりします。
どれも同じことを言っているので、給与だったり、偏差値だったり、値段だったり、という数値で分かりやすいもので比較されます。
たまにユーザー側に対して「数値ばっかりで比較しやがって」と不満を言う人がいますが、数値以外に違いが見えるところがないから数値を見るのであって、数値の手前に何かあれば、そこもちゃんと見てくれます。ライザップとかは良い例かな、と。
(進路選択においては、ユーザー側のリテラシーを上げる取り組みも足りてないと分かっていますが、それはまた別の話ということで)

私自身、営業職を経験しているので、魅力さえあれば人が集まり、モノが売れるとは思っていません。
相手のニーズと商品やサービスの特徴を紐づけて提案したり、魅力を分かりやすく伝えたり、そういった工夫も確かに必要です。
しかし、頑張るところ、お金をかけるところが「PR」に寄りすぎている組織があまりにも多いんじゃないかな、と思ってしまうのでした。


2018年7月23日
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大事なのは「斬新なアイディア」や「先進的な事例」ではない

新卒採用、人材育成、キャリア教育、高大接続、大学中退予防、地方創生…
これまで、これらのテーマでいわゆる「課題解決」のお手伝いをしてきましたが、お客さんによく言われるのが「良いアイディアはありませんか?」「何か良い事例を知りませんか?」という言葉です。
きっと、同様の立場にある方は同じことを言われているはず。

でも、足りないのは本当に「斬新なアイディア」や「先進的な事例の情報」なのでしょうか?
正直なところ、上手くいっていないことの大半は「当たり前にやるべきことが、できていない」ということに尽きると思っています。

ダイエットだったら、適度な運動、栄養バランスの取れた食事、規則正しい生活習慣、みたいな感じですね。

しかし、その結果こちらが提案することが当たり前のことだとガッカリされるケースも多いです。
だからこそ、コンサルタントと呼ばれる人たちは、表面的でキャッチーなものを提案するのかもしれません。

一見「斬新なアイディア」や「先進的な事例」に見える成功事例も、本質的には「当たり前のことを当たり前にやる」ための仕組みや工夫をした、というものが多いと思っています。
逆に「斬新なアイディア」や「先進的な事例」に引っ張られた結果、現状の課題とマッチせず失敗する例は後を絶ちません。

では「先進的な事例」を知ることに意味がないかというと、そういうことはないと思っています。
ただ、見るポイントとして、「何をしているか」ではなく、「どうしてそれをすることになったのか」「どうやって導入したのか」「やっていること一つひとつの裏の意図は何なのか」ということが大事です。
斬新に見えた施策でも、一般化していくとそうでもなく、方法を変えれば取り入れられる部分がすぐ見つかったりします。

私自身、「斬新なアイディア」や「先進的な事例」を求められるとそれに応えたくなったり、逆に学生のプロジェクトにそれを求めようとしたくなったりすることもあります。
それが必要なときもありますが、常にゴール・課題・解決策の整合性にしっかり目を向けたいなと思ったのでした。


2018年7月21日
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日南学園高校のプロジェクト学習にて、メンターをしてきました。

今日は恒例の日南学園高校さんのプロジェクト学習でした。
私の担当は票育プロジェクト。日南の若い世代に選挙や政治に興味を持ってもらうために、具体的に何をして行くのか、話し合ってもらいました。
急きょゲスト参加してくれた Sony Shimmeiさんから企画会議のコツを伝授してもらいつつ、当初の計画から大きく転換する方向に。まぁ、これもあるあるですね笑

彼らの発想を大事にしつつ、最後までしっかりサポートしていきたいと思います!


2018年7月14日
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「宮崎で考えたい!これからの教育と子どもたちの未来-映画『Most Likely to Succeed』上映会」を開催しました

主催イベント「宮崎で考えたい!これからの教育と子どもたちの未来-映画『Most Likely to Succeed』上映会」を無事に終えることができました!

なんとびっくり、参加者は45名も!!
こっちに移住してきて教育関係のイベントを探したけど全く見つけられず。そんな中で開催してどれだけ集まるんだろう?と心配していましたが、学校の先生から学外で教育に携わる方、カウンセラーやソーシャルワーカー、行政関係者、学生など幅広い方に参加していただき、ディスカッションも大盛り上がりでした。

映画は、社会の変化の中で新しい教育に賭けてみるのか?既存の教育にしがみつくのか?という問いを投げかけてくれているものだと思っています。
もちろん答えはなくて、新しい教育の方が良いという保証もない。それでも考えることを諦めることだけはしちゃいけないのかな、と。

今回のつながりを大事に、引き続き頑張りたいと思います!


2018年7月12日
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メディア:「宮崎で考えたい!これからの教育と子どもたちの未来-映画『Most Likely to Succeed』上映会」がひなた宮崎経済新聞にて紹介されました

7月14日(土)開催予定の『宮崎で考えたい!これからの教育と子どもたちの未来-映画『Most Likely to Succeed』上映会」について、みんなの経済新聞およびひなた宮崎経済新聞にて紹介していただきました!

みんなの経済新聞 
宮崎でドキュメンタリー映画から「未来の教育」考えるイベント /宮崎

ひなた宮崎経済新聞
宮崎でドキュメンタリー映画から「未来の教育」考えるイベント


2018年7月10日
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寄稿:南アフリカのキャンプに参加する唯一の日本人女性(後編)~色んな子がリーダーになれる!キャンプが育む子どもたちの自尊心

子どもと若者の成長を支えるウェブマガジン『ひみつ基地』にて、南アフリカのキャンプに参加する小松さんのインタビュー記事の後編が公開になりました!
今回は、南アフリカのキャンプへの参加後、仕事を辞めてアメリカやカナダのサマーキャンプに関わっているお話。キャンプの教育的な価値とは何か?まとめました。


【支える人】南アフリカのキャンプに参加する唯一の日本人女性(後編)~色んな子がリーダーになれる!キャンプが育む子どもたちの自尊心
https://children.publishers.fm/article/17902/

南アフリカで行われているキャンプにはじめて日本人として参加し、その後、アメリカやカナダなど各地のキャンプを巡り、子どもたちのために働く女性がいます。彼女の名前は、小松はるなさん。子どもの頃から大好きだったキャンプに魅せられ、社会人として企業で働きながらも遠く離れたアフリカの地へ。そして、アメリカやカナダへと飽くなき挑戦を続けています。

今回、全3回(前編・中編)に渡って、キャンプを通じて子どもたちの教育活動に取り組む小松さんのチャレンジについてインタビューしました。後編では、現在のカナダでの状況、アメリカのキャンプの様子、教育機会としてのキャンプの価値についてお伺いしました。


2018年7月5日
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キャリア教育に必要なのは「人とつなぐこと」なのか?

学校外でキャリア教育に携わる活動をしていると、「学外からキャリア教育やプロジェクト学習の“コーディネート”をしてくれる人を求めてました!」と言っていただくことが結構あります。
とてもありがたいことですが、そこで言う「コーディネート」という役割が「人を紹介すること」だけだったりするとモヤモヤしてしまう、というのが正直なところです。

実際に、学外からキャリア教育に携わる人の中には、「人とつなぐ(紹介する)こと」を自らの役割と置いている人もいます。
学校でも、キャリア教育を学外の人と生徒をつなぐことだと思っているケースもあります。「視野を広げてほしい」と。
もちろん教育現場に外部の人を巻き込むことは大事なことですが、いつの間にかその手段が目的化していないか?と疑問に思ってしまうのです。

学校現場に人を巻き込むのは、とても大変です。
平日の昼間(しかも大体が日時も指定される)になりますし、仕事として発注できるような予算も十分にありません。
その結果、「来られる人(職場体験なら受け入れ対応ができる会社)」の中から選ぶことになります。
どんなに人脈が広くても、その日時にその場所に連れてこられる人には限界があります。

例えばグローバルな視点で物事を見られるようになってほしい、という目的があった場合、人を連れてきて話をしてもらうことありきだと、上記のような限られた範囲で海外経験のある人を連れてくることになります。
生徒の価値観を一変させるような経験を持ち、さらにそれを上手に語れる人が都合よく見つかれば良いですが、そうでないときもあるかもしれません。

そんなときのために、映像教材を自作しているケースもあります。
でも、それだったら『プロフェッショナル』とか『情熱大陸』とか、本当にすごい人を取り上げて、プロが制作した番組を使えばいいのに、と思うのは私だけでしょうか。
内容もメッセージを多種多様なものがすでにあるので、きっと目的に沿ったコンテンツが見つかると思います。

一方で、そんな大々的な人じゃなくて、もっと身近な人から感じてほしいんだ、という場合もあるかもしれません。
だったら、「(学校現場における)素人」をきちんと演出してあげなければなりません。
ゲストは演劇でいう役者です。脚本と演出が必要です。
少なくとも2週間前には打ち合わせをし、どんな目的でその場が設定されているのかを説明し、またゲストが話せる内容を聞き出してすり合わせをしなければなりません。
例えば、将来の仕事について知ってほしいなら仕事の話を多めに話しますし、学生のうちに何をすればいいのか考えてほしいなら学生時代の話を多めにします。

本来であればここまでの時間と労力をかけ、そのために予算も取ってやるべきところを、脚本も演出も役者に丸投げにしているから「新鮮な話が聞けて良かったね」で終わってしまうケースが多いのでは、と思います。
だから「キャリア教育」がいつまでも名ばかりで、徒労感だけが募っているのかな、と。

教育現場において「企画」という部分を認識してもらうのはとても難しいのですが、「コーディネート」という言葉を使うのであれば、ただ都合のつく人を連れてくるのではなく、脚本・演出・キャスティングといった役割があるということを伝えていきたいなと思ったのでした。


2018年6月30日
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日南学園高校のプロジェクト学習にて、ワークショップを行いました。

今日は日南学園高校のプロジェクト学習へ。オリエンテーションでも少しだけお話しする機会をいただきましたが、今回は各プロジェクトで今後どんなことをやっていくのか、ブレストと絞り込みの部分のワークショップを担当させていただきました。
メンターとしても一つのプロジェクトに関わり、実現&振り返りまでサポートします!


2018年6月21日
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大きなビジコンより小さな行動

何があったわけでもないのですが、最近改めてビジネスプランコンテストって私は苦手なんだな、と感じています。
教育の分野でもちらほら見かけてはいましたが、地方創生の分野でもやたらと重宝されている気がして、もやもやが募る一方です。

もちろん、大きなプログラムの一環としてビジコンがあり、プログラム全体として効果を発揮していると思われるものもあります。
創業支援において、プランのブラッシュアップから継続的に支援し、最後に投資を募るための発表をし、実際に資金を得て起業する、みたいなときにはコンテストという発表の場があっても良いのかな、と思ったり。
あとは教育の分野で、マーケティングとか財務とかビジネス全般について学んだ上で、その学んだことを統合するためにプラン作成というアウトプットにまとめるのも、教育効果を高めることになるのかな、と思ったり。(もちろん、先にプラン作成をして後からインプットも然り)

一方で、プレゼンしただけ、賞金も本当に起業するには全然足りない、ビジコン単体のイベントが多いのが実態ではないでしょうか。(教育分野なら、カリキュラムと連動していないなど)

トキワ荘プロジェクトで漫画家志望者支援の仕事をしていたとき、地方活性化のために自治体が漫画賞を主催する、というのをよく見かけました。
しかし、受賞作を見てみると、なかなか厳しいものばかり。

どうして自治体主催の漫画賞が厳しいかと言うと、単純に受賞してもプロになれないからです。

マンガ編集部が主催する漫画賞は、一番良い賞を受賞すればそのマンガ雑誌に掲載され、プロデビューとなります。
掲載されなくても、編集者さんの目に留まり、担当付きとなれば、プロへの道が少し見えてきます。

しかし、自治体主催のものは、特定の編集部やマンガ雑誌とつながっているわけではないので、受賞したところで商業誌には載りませんし、あと一歩だからといって編集者がつくこともありません。
受賞作はWEBサイトなどで公開されてしまうことも多く、そうなるとその作品を他の漫画賞に応募することもできなくなります。(未発表作品が条件の漫画賞が少なくないため)
最近では、WEBサイトに載った受賞作を見て編集さんが声をかけてくれたり、特定の編集部とつながった地方の漫画賞も出てきたりと変化しているので、一概に意味がないとは言えませんが、要はどれだけ次につながる可能性があるかが大事、ということです。

最近は中高生に地域課題の解決策を考えさせる課題解決型学習(PBL)も流行っています。
地域を理解する、課題解決型の思考法を学ぶ、という点では良いと思うのですが、机上の空論で終わってしまうともったいない気がします。
先日、そういった学習に取り組む中学生に話をする機会をいただいたので、「立派な計画より、小さくてもできることを」を最後のメッセージにしました。

ビジコンは大学生の頃から苦手だったので、その苦手意識を引きずっているだけかもしれません。
ただ、その瞬間の盛り上がりと、その後の実態のなさのギャップにどうしても受け入れがたいものを感じてしまうのです。
起業を考えるにしても、中高生にしても、小さくていいから何かとりあえずプロジェクトを始めてみたらいいのでは、と思うのでした。


2018年6月13日
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メディア:東郷中学校での講話の様子が宮日新聞に掲載されました。

先日の日南市立東郷中学校での講話、実は宮崎日日新聞さんに取材に来ていただいていまして、今日の新聞に載りました!
前職含めこれまでも新聞やテレビなどで関わっている事業やプロジェクトを取材いただくことはありましたが、ここまで自分のことを書かれるのは初めてなので、何だか新鮮でした笑