学ぶと働くの重なるところ

教育・研修プランナーとして、宮崎県日南市を拠点に活動する川原祥子のブログ

ごあいさつ

教育において、東京で生まれ育ったか、地方で生まれ育ったか、というのは、アメリカで生まれ育ったか、タイで生まれ育ったかと同じくらい違う、と言ったら驚くでしょうか?

学校基本調査(2016年度)において、最も高い東京都の大学進学率は72.7%。最も低い鹿児島県は35.8%で、その差は36.9ポイントにもなります。
一方、UNESCOのデータ(2015年)を見てみると、アメリカの大学進学率は85.8%。タイは48.86%なので、その差は36.94ポイントです。
※UNESCOのデータには、日本の短期大学レベルの大学も含まれます。あくまで差分の例えです。

大学進学が全てではありませんが、大学進学率は「大学があるかどうか(=機会)」、「大学に行かせるお金があるか(=経済状況)」、「大学に行くという発想があるか(=教育への意識)」といった様々な要因が絡み合って数字に表れます。

さらに怖いのが、この格差が広がっている、ということです。1994年の県別の大学進学率は、最も高い東京が40.8%、最も低い沖縄が21.4%でその差は19.4ポイント。1.5倍以上に差が広がっています。
タイであれば経済成長も著しく、これから進学率も伸びていくでしょうが、人口減少で存続も危ぶまれる日本の地方が、何もせずにこの差を埋めることはできるのでしょうか。

習い事の種類、通える範囲にある学校の数、出会える人、体験できる活動、チャレンジを促す仕組み。
東京には、たくさんの「機会」と、それを生み出す人がいます。
その機会を知らない人に、機会とつなげる仕組みを作る人がいて、経済的に厳しい人には支援をする仕組みを作る人がいます。
都市部であれば、こうした「学びを支える人」が学校内外にいますが、地方には圧倒的に足りていないように思います。

地方で生まれ育ったとしても、その地域を出なければ、生きていけるかもしれません。
でも、外に「出ない」のと、「出られない」のは違います。
夕張市が破綻したときのように、東日本大震災が起きたときのように、外的要因によって自分の生まれ育った地を離れることになるかもしれません。もしかすると、日本を出なければならないときが来るかもしれません。
そのとき、「出られなかった」人は別の場所でも自立して生活をしていけるでしょうか。

いま、日本の教育は大きな転換期を迎えています。
小中高の学習指導要領が新しくなり、大学入試が変わり、伸ばす力も、授業のやり方も、評価の仕方も変わります。
しかし、その波は地方にまで届いていません。
このままでは、さらに都市部と地方の差が大きく開き、生まれた地域によって階層が固定される社会がより進むでしょう。

私一人ではどうにもならないかもしれませんが、ここ日南を起点に、私はこの問題に正面から取り組むことにしました。
地域に学びの機会を増やし、学びを重視する文化を作り、学びを支える人の輪を広げます。
すでに中高生向けのキャリア教育プログラムの立ち上げを行っているほか、教育系団体のスタッフ研修や、企業の社員研修、中学校や高校での講演や協働事業など、地域との連携も進んでいます。

これまでの経験は、プロフィールや活動紹介、ブログの活動報告をご覧ください。
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