子どもたちがわくわくしながら大人になれる社会へ

私は子どもの頃、早く大人になりたいと思っていました。大人は自由で、楽しそうに見えたのです。しかし、今の子どもたちはどうでしょうか?今の大人たちの様子を見て、「早く大人になりたい」と思ってくれているでしょうか?

子どもや若者が未来に希望を持てる、大人になることが楽しみでわくわくする、そんな社会を目指しています。

都市部と地方の教育格差をなくす

社会の変化のスピードはどんどん速くなっています。子どもたちはコンピュータ技術の進んだ社会で、今まだ存在しない仕事に就き、これまで以上に長く生きることになります。

小学生の65%が現在存在していない仕事に就く

米デューク大学キャシー・デビッドソン氏/2011年

日本の労働人口は約半数は、コンピュータに取って代わられる可能性が66%以上の職種に就いている

オックスフォード大学オズボーン准教授/2014年

2007年に日本で生まれた子どもの半分は107年以上生きることが予想される

ロンドン・ビジネススクール教授リンダ・グラットン氏/2016年

この変化に対応すべく、教育も大きく変わろうとしています。「知識・技能」だけでなく「思考力・判断力・表現力等の能力」や「主体性・多様性・協働性」を伸ばそうとしています。「主体的・対話的で深い学び」の強化を謳い、小中高の学習指導要領が2020年までに全て切り替わり、大学センター入試もなくなります。

しかし、その変化の波は地方にまで届いていません。

日本のどこで生まれ育っても自分なりのキャリアを築けるように

日本では義務教育が発達し、日本のどこでも同じ教育が受けられると思われています。しかし、教室では同じ教科書を使っていても、体験できることや出会える人の数・多様さ、教育機関の選択肢などには大きな格差があります。また、学校外教育(塾、習い事、体験活動など)の機会は地方になればほとんどありません。

大人になれば、住む場所、働く場所を世界中どこでも選ぶことができます。しかし、学ぶ場所を子どものうちから自分で選ぶことはできません。日本のどこで生まれ育ったとしても、充実した教育を受けることができ、自分なりのキャリアを築ける社会にしていきたいと考えています。