業種別離職率。教育関連が約50%で1位に納得。。。

今日はこれを取り上げるしかないですね!!
大卒者の3年以内の離職率が初めて業種別に公開。
まずは記事を転載します。
---------------—
厚生労働省は31日、大学を卒業してから3年以内に離職した若者の割合を業種別で初めて公表した。塾の講師など「教育・学習支援」(離職率48.8%)、「宿泊・飲食」(48.5%)がそれぞれ半数近くを占めた。半面、「電気・ガス・熱供給・水道」(7.4%)などは離職率が極めて低く、業種により大きなばらつきがあることが浮き彫りとなった。
離職率が高かった業種は、理容など「生活関連サービス・娯楽」(45.0%)、「医療・福祉」(38.6%)、「小売り」(35.8%)などで、これらは全業種平均の離職率(28.8%)を上回っている。逆に「電気・ガス・熱供給・水道」をはじめ、「製造」(15.6%)、「金融・保険」(18.9%)は平均を下回った。
調査は2009年3月に4年制の大学を卒業し、正社員や契約社員などで就職した若者を対象に実施した。 
[時事通信社]
---------------—
この記事に関して、専門の皆さまがいくつかコメントをしているのですが、その中でなるほど、と思ったことを2つ。
1つは、「これまで3年で3割、と若者を一くくりにして議論していたが、世代が原因ではないのではないか?」ということ。
もう1つは、「製造業などは1人前になるまで時間をかけて育てるが、教育やサービスはすぐに現場に出て、現場で学べ、という傾向が強いことが一つの要因では?」ということ。
私の友人も公立の小学校で教員をしているのですが、その「現場に放り出される感」は相当なものでした。
もう少し具体的にお話すると、その友人は大学卒業してすぐに教員採用試験に合格し、先生に。
最初に配属された小学校でたまたま音楽の専科の先生がいなくなってしまったため、中・高で吹奏楽部だったという理由だけで音楽専科となりました。
しかしその子、専門は国語だったため、音楽の授業の経験はゼロ
自分がこれまでに受けてきた音楽の授業を思い出すしかありません。
しかも前の音楽の先生はいないし、他の先生も経験がない。(あればその人になっています)
そして、担任であれば学年の先生たちと仲良くできるものの、専科なので頼れる人がいない
私がぬくぬくと一般企業で一か月の新人研修を受けている間、彼女はそのような環境にさらされていたのです。
そして奇しくもこの調査対象となった「2009年3月に4年制の大学を卒業し、正社員や契約社員などで就職した若者」とは私や彼女の世代。
教育を行う立場の人が十分な教育(フォロー)を受けられていない。
ということを皮肉に思いました。
念のため補足しておきますと、教員にも長期休暇中などに集合型の研修はたくさん行われます。
ただし、自分のやり方が合っているのか、間違っているのか、何ができるようになっていて、何が足りないのか、教育は成果が見えにくい上に一人で授業を行うため、見えにくいそうです。
今回の業種別の離職率の公開は、各業種で課題を認識し、対策を講じてほしいとの意図があるとのこと。
私も研修を作る立場として、自分ができることを考えたいと思います。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください