友だちをつくる力と環境

こんばんは。
もうあっという間に9月も半ばですね。
この間、夏休みで帰省したと思ったのに、もう年末の飛行機の予約をしないといけない時期で、ちょっとびっくりしているところです・・・

さて、そんなこの夏ですが、少し前に、高校時代の友人たちと尾道に旅行をしてきました。
高校卒業時、受験が終わるタイミングがバラバラで行けなかった卒業旅行に、30歳になる記念で行こう!という企画で、美味しいものを食べ、海を眺め、うさぎと戯れ(野生のウサギがいる島があるのです)、夜中までウノをし、と楽しい2日間でした♪
尾道

かなり長い間会っていない子もいたのですが、こうして集まってみると、性格や価値観としては一番近い人が集まっているのが高校の友だちかもしれない、と思ってみたり。
生まれ育った地域は同じで、その中で勉強への取り組み方や進路への考え方が近い人が同じ高校に集まるので(特に田舎は選択肢も多くないので)、当たり前かもしれません。

そんな今回の旅行仲間の中に、特に感覚が近い友人がいたのですが、旅行中に話をしていると友人関係の作り方についてだけは、少し考え方が違うことが分かりました。
私は、相手に合わせてコミュニケーションを取りながら、色々な人と関係を築きたいタイプ
その友人は、自分のそのままを出し、それを受け入れてくれる人とだけ仲良くなれればいいというタイプ
どちらが良いというのはさておき、その考え方の違いは、中学校までの学校の環境にあるのでは、という話になりました。

私は小学校は3クラス、中学校は5クラスあり、クラス分けの度に新しい人間関係を築く必要がありました。
コミュニケーションが苦手な分、誤解を受けることも多かったため、相手に受け入れてもらうためのコミュニケーションの仕方を身に着ける必要性を感じていました。
一方でその友人は小学校から中学校までほぼ1クラス。
小学校に入る前からの付き合いの友人たちの中で、そのままの自分でいても理解してくれる環境だったと言います。
相手に合わせる必要性を感じる場面も、私に比べればずっと少なかったと言えます。

これは勝手な主観ですが、田舎であればあるほど、新しい友人関係を築く力を身に着けるのは難しいように思います。
都市圏であれば、保育園や幼稚園から小学校も別々のところに通うことは少なくないですし、中学校も私立に行くなどの選択肢があったりして、その度に新しい友人を作ります。
しかし、前述のように、どうやって仲良くなったのかも分からないくらいの幼少期からずっと同じメンバーで中学校まで上がっていると、なかなかゼロから新しい関係を作る、という機会がありません。

ある地方の大学の学生にヒアリングをしていたときにも、都市圏の学生にヒアリングしたときに比べて、友だちを作るのが苦手と話す学生が多い、ということがあり、全体としてそういう傾向があるのかもしれない、と思うようになりました。

核家族化や地方のコミュニティの喪失で親・先生以外の大人と話す機会が減ったとか、一人っ子が増えたことで年上のお兄さんお姉さんに面倒を見てもらったり、逆に年下の子の面倒を見る経験がしにくくなったとか言われますが、同級生の友人を作ることもまた、少子化などの影響で難しくなっているのかもしれない、と思ったのでした。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください