学ぶと働くの重なるところ

学んだことを使うこと、経験から学ぶこと、学ぶと働くの重なるところについて考える。企業の採用コンサルタントを経験し、2つの教育系NPOで活動する中で考えたことを綴ります。

イマドキの若者はすごい。

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こんばんは。
あっという間に7月も約半分が過ぎました。
相変わらず出張続きで、梅雨が明けたのかどうかもよくわかりません。
気付いたらすぐ10月くらいになってそうです。

さて、今日はあえて「イマドキの若者はすごい」という視点から。

先日、うちの理事長の山本さんと外部への打ち合わせがあって向かっていたとき、西野カナの看板を見かけたのですが、それを見て、「西野カナってすごいマーケッターだよね」という話をされました。
山本さんはテレビで西野カナのドキュメンタリーを見たとのことで、そのとき、西野カナが明確にペルソナを設定して曲作りをしている、ということが描かれていたそうです。
確かに、これだけニーズが多様化してヒットが生まれにくいと言われている中で、ヒット曲を出し続けられるのはすごいと思いますし、そのためにめちゃくちゃマーケティングしているのだとしたら納得です。

昔は歌が上手いとか、顔がカワイイとか、何かちょっとあればわっと売れたかもしれないけど(と言うと怒られるのかもしれませんが)、今は総合力勝負。
ちょうど前回の記事でも、自分の活かし方を分かってる芸能人の話を書きましたが、まさに、同じことで、その自分の活かし方、売り方こそマーケティングだなぁ、と思いました。

こういう表現で伝わるか分からないのですが、個人的には、生きていく難易度というのは確実に上がっている、と思っています。
仕事はコンピュータやロボットに奪われる、国内でやる必要のないことは海外の安価な労働力でまかなわれる、日本は少子高齢化で経済規模は縮小、一人ひとりに求められる仕事への付加価値はどんどん高まり、情報量は多く、変化はめまぐるしい。
大変なことです。

少し前に、NHKの朝ドラの『とと姉ちゃん』をたまたま見たのですが、ちょうど就職活動?の回で、タイプライター職への推薦をもらうために頑張り始める、というものでした。
当時はコピー機はなく、資料を一人ひとりに配ろうと思ったら、その枚数分書き写さなければならない。それが、タイプライターを使えばカーボンコピーでなんと一度に5枚も!しかもキレイ!すごいでしょ!というノリ。
ただし、タイプをするためには、タイプのキーの位置を覚えなければならない。
ドラマの中で出てきていたのは和文タイプライターで、ひらがなカタカナ漢字あわせて2000字以上の全ての位置を覚え、正確かつスピーディにタイプせよ、というものでした。

もちろん、2000字以上の文字の場所を覚え、正確かつスピーディにタイプできるようになる、というのはそれなりに大変なことです。
ただ、就職をしたいならそれを覚えなさい、と言われてとにかく覚える、というのはとてもシンプルです。

今の就活生は、仕事に就くために、何を学び、何を体験し、どんな知識やスキルやマインドをつければいいのか、誰にも分からない(もちろん、個々人の意見はありますが)、という社会に置かれています。
その上で、何をやりたいの?と聞かれる。
それに比べれば、前述の「就職したいの?この職の推薦枠なら空いてるから、これを覚えなさい!」というのは、良し悪しはともかく分かりやすい話だな、と。

仕事の中で、大学教育について話すとき「自分のときは授業をサボって遊んだものなのに」と言われることがよくあります。
大人同士の、昔を懐かしむ意味での会話ならいいのですが、ごくまれに、だから今の大学生もそれでいい、そうあるべき、と押し付ける人もいます。
ただ、そのときに気になるのは、それでも就職できた時代はとっくに終わっている、ということです。

「イマドキの若者は~」とは「自分のときは~」という話はよくありますが、常に置かれている環境と照らし合わせてみてみたいものだな、と思うのでした。


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