一次産業との接点

書くのが少し遅くなってしまいましたが、この間の3連休は福島に農山村交流に行ってきました。
放射線量の高い地域に住む子どもたちに思い切り遊ばせる場を提供する等の活動を行うNPO法人あぶくまエヌエスネットさんと、私の所属する夢職人が連携して実施しているワークキャンプで、都市の若者と過疎化が進む農村を繋ぎ、都市の若者に農業や田舎暮らしを体験してもらい、自然体験などの基礎づくりをするための研修、と位置付けられています。
夢職人のスタッフや外部の社会人・大学生向けの取組みで、私は2回目の参加でした。

どんなことをやったかというと、以下のような感じです。

1日目:大豆の収穫
地元の農家さんの元を訪れ、大豆の収穫をしました。
収穫も大変ですが、もっと大変なのが大豆の選別。
収穫した大豆の中で、黒ずんでいたり、虫に食われていたりするものを一つ一つ人の手で選別しました。

2日目:被災地での植林
いわき市の海岸沿いには、クロマツの林があるのですが、東日本大震災における津波の影響で大きな被害を受けてしまっています。
クロマツは汚染や塩害に強いため、防砂林、防風林として機能していたほか、津波の際には威力を和らげたり、沿岸沿いを走っていた車がクロマツにひっかかって流されずに済んで生き延びた、ということもあったそうです。
そんなクロマツの再生に取り組んでいる「苗木forいわき」プロジェクトに参加をしました。

3日目:落花生の収穫
1日目と同じ農家さんを訪れ、土の中に埋まっている落花生を収穫したり、畑の草取りを行ったりしました。
帰り際には、畑で採れた白菜、ねぎ、にんじん、水菜などの野菜をたくさんいただきました。
(もちろん、放射線量の検査も受けて安全が証明されています!)

私自身は地方の出身なので、農作業自体はすごく珍しい、というものではありません。
田んぼや畑も(住宅地ではありましたが)生活圏にありましたし、農業系の体験活動もそれなりに機会がありました。
しかし、都内で生まれ育った参加者の中には、畑に入るのが初めて、という人もいます。
農業、漁業、林業といった一次産業は、人々(特に都市圏)の生活とは切り離され、目に見えないところで行われています。

これを機に農業を、ということにはなかなかなりませんが、自分が手にしたり、口にしたりするものとの距離がどれだけ離れているのか、感じることは大事だな、と思いました。


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