サボっているのと途方に暮れているのは違う

かなり久々にブログ。考えていることの多くが個別の学校に関わっていて書きにくくなっているのですが、やっと書けそうなテーマが出てきました。きっかけはこちらのツイート。

できれば一連のツイートを見て欲しいのですが、これって教育にも言えることだな、と。

課題解決型学習で生徒が立ち止まっているとき、運営側は「やる気がない」「主体性が足りない」と評価しがちです。つまり、本人の問題である、と。
しかし、何をやっていいのか分からない、途方に暮れている状態だとしたらどうでしょう。本人の問題でしょうか。

私自身、課題解決的なアプローチは苦手ではないので、前者の解釈をしていた時期もあるのですが、最近は後者に視点を置いています。そして、ゲームがとても苦手な私はこのツイートにめちゃくちゃ共感し、そういうことかと納得したのでした。

NPO法人夢職人で小中学生の体験活動に取り組んでいたとき、特にスキーやスケートなどの活動においてはこのツイートのようなことを結果的に意識していたな、と思い出しました。

初心者に対しては、具体的な指導を心掛けます。スケートだったらまずはリンクの外で真っすぐ立つところから始めるとか、スキーなら板をハの字にするといったことです。一人ひとりを見て、できているところ、できていないところを具体的に伝えます。特に最初の全く上手くいかない段階だと、今の練習で良いのか、回を重ねるごとにちゃんと上達しているのか、本人には見えません。まさにツイートの「何をやっても手応えがない」になるのです。
一方で、上達してくるとターンやジャンプなど技の選択肢を示すだけで、自分で選んでどんどん練習するようになります。

もちろん、サボっているケースもあると思うのですが、私が出しているお題が漠然としていないか、相手が途方に暮れて立ち止まっていないか、常に目を向けたいと思いました。