学ぶと働くの重なるところ

教育・研修プランナーとして、宮崎県日南市を拠点に活動する川原祥子のブログ

大人は「若いのにしっかりしてるね」なんて言わない方が良い

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PBL(課題解決型学習)等の浸透に伴い、小中高生や大学生が社会人に向かって自分の考えや企画をプレゼンをする、という場も増えています。
その時に大人からよく出てくる「まだ若いのに、ちゃんとしてるね。私が学生のときなんて、もっとのんびりしてたよ」みたいな一言。
褒めているつもりかもしれないのですが、私はあまり好きではありません。

なぜなら、社会の変化と共に、物事の難易度も変化しているから。

例えば、分からない言葉を一つ調べるにしても、昔は辞書を使わなければなりませんでしたが、今は検索すればすぐです。
自由研究や作文なども、手を抜こうと思えばネット上の情報を使っていくらでも手を抜けます。
一方で、産業や仕事はどんどん高度化しています。
ネットで調べたことを丸写しにしたレベルで切り抜けてきたような人は、残念ながらAIに仕事を奪われてしまうでしょう。

5年くらい前に、高校生のビジネスコンテストでメンターをやったことがありました。
私の担当していたグループは、グループの1人が株をやっている子だったこともあり、株をやる高校生をもっと増やしたい、株を通じて社会のことを身近に考えられるようになってほしい、ということをプランの柱にしていました。
仕事が忙しく、あまり関わることができませんでしたが、一番響いたと言われたアドバイスは、
「とりあえず、全員が株やったら?企画しているメンバーすら実際の行動に移せないようなものを、さらに他の高校生にやってもらおうなんて無理でしょ」というもの。
当たり前のアドバイスだと思われるかもしれませんが、それくらいその場は机上の空論であふれ、それっぽい言葉で上手にプレゼンテーションすることだけに向かっていたのです。

確かに昔は、今の学生が出すくらいのアウトプットを出せるのは上位数%で、多くの時間と労力を費やす必要があったかもしれません。
しかし今や、中高生(さらには小学生まで!)が起業をするような時代です。
このような社会環境にも関わらず、昔の自分と比べて「頑張っている」と評価すると、評価を受けた本人たちは満足してしまい、そこで止まってしまうかもしれません。
もちろん、頑張ったことは評価して良いと思いますが、昔の自分と比較などせず、同じ現在を生きる一人の人間として、相手をフラットに見てあげた方が良いのでは、と思うのでした。


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