地方と都会を比較することは、ヴィトンとユニクロを比較することに近い気がする

地方自治体の中には、地元の中高生向けの定住促進PRの中で、東京は満員電車が大変とか、生活費が高いとか、東京と比較した話をして地元に残るようPRしているケースがあることを最近知りました。
自分自身も経験として語っていることなので、反省するところなのですが、東京で生活をしたことのない人たちがそういったデメリットを強調して地元に残ろうよ、と言うのはすごく違和感があるな、と。
どちらにもメリットとデメリットがあるので、優劣をつけようとすること自体がおかしいなと思ったのです。

例えるなら、ヴィトンとユニクロを比較するようなものかもしれません。
もしもユニクロが、「ヴィトンのバッグ一つで、ユニクロなら1か月分の服が揃えられますよ」とPRしたとします。
ヴィトンのバッグを買おうとしている人が、「そうか!じゃあユニクロに行こう!」となるでしょうか。
おそらく、多くはならないでしょう。
ヴィトンとユニクロに求めるもの、それぞれの価値として認めているものが違うからです。

何を価値とするかは、人ぞれぞれです。
ヴィトンに求めるのは高品質な製品かもしれないし、デザインが好きなのかもしれないし、持っているというステータスかもしれません。
ユニクロに求めるのは安さかもしれないし、ヒートテックのような機能性かもしれないし、ベーシックで使い回しやすいことかもしれません。
片方しか買わない人もいれば、両方買う人もいれば、どちらも買わない人もいます。
どちらもグローバルなブランドで、広く世界に展開しており、影響力のある企業です。
そこに優劣はありません。

東京は確かに人が多いけれど、満員電車によるストレスと、地方の緊密な人間関係によるストレスのどちらの負担が大きいのか、人ぞれぞれです。
個人の価値観によっても違うでしょうし、ライフステージや経験によって変化するところでもあります。
実際に私も、去年の今頃はまだ東京を離れる発想はほとんどなく、満員電車や人混みのストレスも、移住を決意させる程には感じていませんでした。

もちろん、選ぶ個人の側は、比較をします。
ヴィトン一つでユニクロ1か月分買えるな、と考えて、ユニクロに行くかもしれません。
でも選ばれる側は、相手のデメリットを拾ってそれがない自分たちの方が価値がある、みたいに見せるのではなく、こちらにはどんな価値があるのかを伝えてほしい、と思ったのでした。


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