地方でのキャリア形成を多様にするために

こんばんは。久しぶりの更新です。
移住して最初の3か月は、地方での暮らしについて考えることが多かったのですが、ここ1か月はまた教育分野に戻って、新しい構想を打ち合わせしたり、宮崎市で行われているジョブシャドウイングの活動に参加したり、フォーラムを開催したり、自分が参加者として出たり、インプットとアウトプットを繰り返していました。

その中で、改めて私のテーマは「地方でのキャリア形成を多様にすること」だな、と整理ができました。
VISIONは変わらず、「子どもたちがわくわくしながら大人になれる社会にすること」。
そのために私が取り組むのが、「地方でのキャリア形成を多様にすること」です。

これには、2つの要素が含まれます。

1つは働き方の多様さ。
何度か書いているように、仕事の種類、難易度のバリエーション、雇用形態などなど、地方の選択肢は非常に限られます。
人生100年時代、誰もが転職を経験する時代と言われますが、それを実現するフィールドが地方には十分ではありません。

もう1つは、その多様なキャリアを支えるジェネリックスキルとキャリア観。
仕事が高度化すればするほど、求められる能力は高くなります。
また同時に、キャリア観が変わっていなければ、全員が地銀・市役所志望のままとなり、多様な働き方があっても選ぶ人がいない、ということになってしまいます。

もちろん、地方でなくても、「キャリア形成を多様にすること」は産業界・教育界の大きなテーマです。
そこでどうして地方にフォーカスするのか。
逆説的ですが、産業界・教育界で大きなテーマになっているからこそ、というのがあります。

ここ1週間ほどは教育関連の事例に触れる機会が多く、意欲的な先生、素晴らしい実践に数々出会うことができました。
一方で、実践が進めば進むほど、停滞しているところとの差は広がってしまうのでは、ということに気付きました。
例えば地域の課題について、小中高と一度も考える機会のない子もいれば、小中高それぞれで考える機会があり、実際に地域の人と協働して実行して評価を受ける、という経験を繰り返している子もいるでしょう。

私の教育に関心を持つ原体験の一つは、上京したことで地方と東京の圧倒的な教育機会の格差を感じたこと、でした。
そこから10数年、東京では高校生の起業も身近になってきた中で、むしろ格差は広がっているのでは、と感じます。
地方の中においても、学校や先生による差は広がっているのではないでしょうか。

さらにこの期間、自分のできること、できないことの棚卸しもしていました。

私はアイディアを0から生み出すのは、苦手です。
一方で、誰かが発想したものを、理念を理解し、現場の状況を把握して現実に落とし込み、仕組み化して広げていくのは、得意な方のように思います。
その点でも、都市部で誰もやったことのないイノベーティブなことをやろうとするより、地域のニーズを理解し、すでにある実践の良いとこ取りをしながらローカライズするということの方が、成果を出せるのでは、と思っています。

そんなわけで、ブログのタイトルも「学ぶと働くの重なるところ」に戻しました笑


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