あっても意味がないもの、なくても困らないもの

こんばんは。移住してあっという間に1か月が経ちました。
Facebookには投稿していたのですが、この間の3連休はすごく充実していて、新しい人ともたくさん出会うことができました。
週末も少しずつ予定が入るようになってきて、しばらく宮崎市のイオンモールに頼る必要はなさそうです。

それで思い出したのですが、前職で高校生に大学選びを考えてもらうプログラムをやっていたとき、よく伝えていたことの一つに「どんなに充実した施設や制度があっても、使わなければあなたにとってはないのと同じ」というのがあります。
大学は受験生に向けて、図書館の蔵書が何万冊だとか、最先端の研究設備だとか、充実した留学制度だとか、様々な設備や制度をアピールします。
でも、一度も大学の図書館を使わない人は少なくありません。文系学部であれば研究設備を使うことはまずないでしょうし、留学に興味がなければどんな留学制度があろうと関係ありません。

もちろん、必要な人にとっては進学するかどうかの決定を左右する、重要なポイントです。
一方で、例えば保育士と幼稚園教諭の2つの資格を両方取りたい、と考えている人にとっては、そういうカリキュラムになっているかの方が大事で、それがあるなら上記の3つの点はなくても良いかもしれません。

これは、首都圏と地方の比較においても、言えるのではないかと思っています。

私は東京を離れる際、いつか行こうと思いつつ行っていなかった場所をリストアップして、ひたすら行きました。
具体的には、歌舞伎、上野動物園、ジブリ美術館、江戸東京たてもの園、日本科学未来館、川越、ひみつ堂(かき氷)などなど。
つまり、10年以上住んでいて、いざ東京を離れるとならないと行かない場所がこんなにあったのです。
さらに言えば、東京を離れるとなっても結局行かなかった場所ももちろんあります。

こういった特別な場所でなくても、私にとって「なくても大丈夫」なところはいくつもあります。
映画館に映画を観に行くことはほとんどないので、映画館が身近になくても困りませんし、スポーツ観戦もしないので、東京オリンピックを東京で迎えられないことにも残念な気持ちはありません。

では、なくてはならないものは何かと言われるとぱっとは出てこないのですが、英語力が低いので暮らすのは日本語圏が良いなというのと、Wifiがつながるところ、くらいでしょうか。
あとは、コミュニティに参加するのが好きなので、そういうつながりが作れる、というのが大事です。

実際、日南にいると、まるで一つの学校や会社のような距離感でつながっていきます。
この間知り合った人が会社の人と友達だったとか、知り合いのご両親と別のイベントで知り合うとか、コミュニティが重なり合うのです。
これを嫌がる人もいると思いますが、私自身はパズルが組み合わさっていくみたいな感じがして、結構楽しむことができます。

あっても価値がない、というと言いすぎかもしれませんが、あれがない、これがないと不満に思うときには、本当になかったら困るのか、考えてみてもいいのかな、と思いました。


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