大学ミスマッチは本人の問題か?

先週の半ばから体調を崩してしまい、やっと回復したので、久々の更新です。
さて先週の木曜日は、セミナー『高校中退・大学ミスマッチは、本人だけの問題なんですか?』を行いました。
D×Pの今井さん、夢職人の岩切さんという濃いお二人と並ぶということで、太刀打ちできるのかどきどきしましたが、何とか終えることができて良かったです。
お越しいただいた皆さま、ありがとうございました!
色々お話はさせていただいたのですが、質疑応答の最初に岩切さんからもらった質問について少し。
『大学ミスマッチって本人の責任は、何割だと思いますか?』
今回のテーマでもありますので、今井さんにも同様の質問がありました。
私は3割とお答えしました。
本人が3割、周りの大人(親や先生)が2割、大学が5割
本人は、もっと大学について調べたり、何のために大学に行くのか考えたりすべきですし、
周りの大人は、国公立が良い、ブランド大学が良いなど、一方的に価値観を押し付けるようなことはせず、本人に合った大学を自分で選べるように導くべきですし、
大学は、耳障りの良い言葉ばかり並べて誤解を与えたり、入学後に必要なフォローや教育を怠ることのないようにすべきです。
セミナー全体での文脈もあるので、割合の根拠にまでは触れませんが、お伝えしたかったのは本人だけの責任ではない、ということ。
終了後、参加者の皆さまからのコメントには、大学になったらさすがに自己責任だと思っていた、という言葉もいくつも見られました。
実際、区分けは難しいな、と思います。
いつまでは環境の問題で、いつから本人の責任なのか。
何歳になったって、幼少期に環境に恵まれていなかったら、本人のせいではない、とも言えますし、いつまでも周りせいにせず自立しなさい、ということも言えます。
結局、どの議論でも同じなのですが、怖いのは原因が一方にだけあるように錯覚することです。
教育系のNPOというと、多くは子ども対象をイメージされます。
しかし、大学の現状や課題について話すと、「自分もそんな経験がある」という話が出てきたりします。
課題というのは、理想状態があって初めて見えてくるものなので、「大学はこうあるべきだ」、「社会においてこういう役割を担っている」というイメージがないと、議論ができません。
誰が悪い、これのせいだと言っていてもキリがないので、それぞれが「どうあるべきか」しっかり考えたいな、と改めて思いました。


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