学ぶと働くの重なるところ

学んだことを使うこと、経験から学ぶこと、学ぶと働くの重なるところについて考える。企業の採用コンサルタントを経験し、2つの教育系NPOで活動する中で考えたことを綴ります。

複数学部を併願できるという制度の不思議

| 3件のコメント

こんばんは。この間の土日はセンター試験でしたね。
SNSでつながっている方の中には大学や高校の関係者も多いため、タイムラインはとてもにぎわっていました。

さてそんな中、先日の事業部の会議でふと話題になったのが「学部の併願って何のためにあるんだろうね?」ということ。

私が大学受験をしていた頃も学部の併願はありましたが、今ほど充実してはいませんでした。
実際は充実と言えるのか分かりませんが、同じ試験で複数の学部を受けられるとか、一定以上は受験料が変わらないとか、色々あるようです。

しかしこれらの制度、本当に高校生のためになるのでしょうか?

例えば非常に近い学科で、どちらが良いか決められない、みたいなときに、気軽に併願できるのは良いと思います。
しかし、文学部と経済学部といった、人文系・社会科学系をまたいだ併願や、場合によっては文理もまたいだような併願については、心配になってしまいます。
もちろん、2つ夢があって、それが少し分野として離れている場合は、併願は止めません。
しかし、いずれにも強い想いがあれば、それぞれの入試を受け、それぞれに受験料を払っても良いでしょう。
こういう制度があることによって、結局はどの学部・学科でもいいから受かったところに入りたい、ということを促進し、入学後のミスマッチや中退につながるという点では、むしろ悪影響の方が大きいと思うのです。

そう言えば先日、首都圏・私立大学人気ランキング2015…受験者数・合格倍率・辞退率という記事をみかけました。我が母校は圧倒的な1位。
様々な大学の滑り止めとして活躍している面もあると思いますが、複数学部の併願などで受験者数を稼いでいる、ということもこの数字になっている理由ではないかと思います。
※厳密な算出方法は明記されていないので、断言できませんが。

さらに、3科目受験や2科目受験など、科目数の少ない受験も気になります。
高校生のときには、私自身も私立文系志望ということで国語・英語・政治経済の3科目しかちゃんと受験勉強をしていなかったので人のことは言えないのですが、工学部なのに物理が入っていないとか、栄養や看護なのに生物が入っていないとか、本当に大丈夫かと思います。
実際、入ってからはこれらの基礎知識が前提で授業は進められ、学生からすれば“はしごがはずされた”ようになっている例も多く見かけます。

今後、大学入試が変わっていくと思いますが、それを待たずとも、誠意のある入試制度を設けているのか、大学選びの一つの材料になるのでは、と思ったのでした。

・・・余談ですが、SMAP騒動も結論が出ましたね。
前回の記事では色々と書きましたが、やはりSMAPと言えども(むしろSMAPだからこそ)「こんな会社辞めてやる!」は達成できなかったようで、少し残念です。


3件のコメント

  1. はじめまして。少々気になったので、コメントさせていただきます。「人文系・社会科学系をまたいだ併願」「文理もまたいだような併願」が心配だとのことですが、これらは話としては充分可能性のある話だとわたしは思っております。あくまで一般論としてお聞きください。たとえば、社会学(人文学)と政治学(社会科学)の中間のような性格をもつ研究や関心の持ち方というのはありうるものです。あるいは経済史の本は、歴史学(人文学)の人が書くことも、経済学(社会科学)の人が書くこともあります。政治史の場合も同様です。認知心理学(人文学)と人工知能学(工学)も隣接領域ですから、両方を包含したような学科もありますし、両者のどちらかに決めかねる研究や関心もありえます。また、臨床心理学(人文学)と精神医学(医学)の場合も隣接領域だと言えるところがあります。そもそも大学の学部学科の編成は、内容上の類似性に沿って行われているとは言えない面があり、かつ、この内容ならこの学科であるという決め方も大学ごとの裁量次第ですから、したがって複数の学部にまたがる併願というのは、一般論としてはまったく起こりうることだと思います。そのことが一応気にとめられていると幸いに存じます。ただし当該ブログ記事で実質的に問題にしているのは、もう少し限定的なケースではないかとは言えます。門外漢の推測としては、複数学部の併願は、それをしている受験生に若干の有利(加点など)を与えるため、ではないかと思います。

  2. コメントありがとうございます。

    言葉足らずだったようで、すみません。
    もちろん、文理も含めて学際的な学びを考えると、分類できないケースは多々あります。
    ただ、現在の入試制度は、受験者数を嵩増しするために、受験料も受験科目も増やさずに複数学科併願できる、というのが実情です。受験料も受験科目も変わらずに出願できるなら、受験生は保険の意味でも併願をしますし、そうすると一人の受験生が何名分もの受験者としてカウントされます。受験者数は、ユニーク数ではありません。
    今回は、そのことを問題視しての文章でした。

  3. お返事いただきまして恐縮です。受験者数が重複除外した人数であるとの誤解によって、何らかの問題が生じている、それが問題である、という理解でよろしいでしょうか。

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