これくらいなら、、、の積み重ねが招く悲劇

先日、バラエティ番組を観ていたら、100キロ前後まで太ってしまった人が合宿でダイエットする、という企画をやっていました。
男女7人で、30日間、寝食を共にしながらダイエットに励み、全員でマイナス100キロを目指す、というものでした。

ダイエットの方法としては、トレーナーがしっかり付き添ってハードなトレーニングをこなしながら、食事はしっかり摂って健康的に痩せるというもの。
ハードな運動の上に共同生活なので、精神的なストレスを抱え、時にはぶつかったりしながらも最後には一体になってマイナス100キロを達成する、という感動的な流れでした。

もちろん、その感動的な流れは良かったのですが、個人的には別のことも考えてしまいました。
一人10キロ前後痩せているのに、見た目があまり変わらないので、達成した!と喜ぶ姿に共感しきれないのです。。。

ダイエットに取り組む方たちは、毎日本当にハードなトレーニングを行います。
コメントでは、人生でこれほど努力したことはない、と口々に言っていました。
正直なところ、私自身のこれまでを振り返っても、テレビで観たその方たちほど努力したことはないな、と思うほど大変そうでした。
結果として、1か月で10キロ前後痩せる、というのもすごいことです。
なのに、見た目は太った人の域を出られず、100キロが90キロなんて誤差の範囲にしか見えないのです。
見た目だけでなく、健康面でも、生活習慣病などのリスクは依然高いままです。

このテレビの企画や、ダイエットに励んだ人たちをどうこう言うつもりはありません。
ただ、一度諦めてどんどん行ってしまうと、信じられないくらいの努力をしても簡単には戻ってこれないのだな、と思ってしまったのです。

これは、体重だけのことではないと思います。
勉強も、スポーツも、仕事も、全て同じです。
ちょっとサボってもいいだろうとか、今日くらいは、という気持ちでずるずるいくと、取り返しのつかないところまで行ってしまいます。
借金などとも近いかもしれません。
今月、出費が重なったからちょっとだけ借りよう、みたいなところからどんどん累積していって額が大きくなる、みたいな感じです。

これは自戒の念も込めてですが、こうなってしまう大きな要因はおそらく「このくらいなら大丈夫」と少しずつ基準が下がっていくことです。
前述のダイエットの番組では、Beforeとして5合炊きの炊飯器で炊かれたご飯に卵と醤油を直接入れて食べる姿や、油分が好きすぎてバターを丸のままかじる姿が放送されていました。
これも、いきなりそうなったのではなく、少しずつ少しずつ、ご飯であればあと1杯、もう0.5杯と増えて気付いたら5合になっていったのだと思います。

そう思うと怖くなり、とりあえず腹筋と部屋の掃除をしてみたのでした笑


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