とりあえず発表会、はもったいない

最近、「成果発表会」や「事例報告会」といった発表会について考える機会が続き、いくつか考える視点をもらったので、整理したいと思います。

視点1:ロールモデルやグッドケースの提示
基本にあるのはこの視点だと思います。
ただ、発表されたものが参考にすべき「モデル」なのだとしたら、どういう点で「良い」のかが明示されなければ、誤解のまま広がったり、参考にされる可能性があります。
また、提示されたものを聞き手が参考にする、つまり取り入れることを期待するのではれば、「何をやったか」だけでなく「どうやってやったか」というプロセスも発表に組み込まれる必要があります。
波及効果を狙うのであれば、発表者の選定や発表の項目はある程度意図的に設計されていた方が良いと考えられます。

視点2:学びの可視化
子どもたちが発表者である場合、発表すること自体、もしくは準備のプロセスにおいて学びが得られる、という意図もあると思います。
発表をゴールとした言語化作業の中で学びが可視化されることもあるでしょうし、発表時に聞き手とやり取りをすることでさらに潜在的な学びや意図が見えてくる、ということもあると思います。

もう一つ視点があったように思いましたが忘れてしまいました。

いずれにしても、発表者に丸投げで場だけ用意されていたり、発表して終わりだったりするのはもったいないことだ、と改めて感じました。
どういう目的で発表の場が用意されるかにもよりますが、少なくとも何らかの意図を持って設計され、発表を聞いた後の双方向のやり取りや対話、リフレクションなどその後に続くような仕掛けがあるといいのだろうなと思います。