個人競技の経験、チーム競技の経験

こんばんは!
昨日、今日と仕事で大阪に行っていたのですが、今日はお昼過ぎに終わったので、大阪にいる高校時代の友人とお茶をして帰ってきました。

大阪には出張の機会が多く、その友人が東京に来ることもあるので、疎遠になりがちな高校時代の友人の中でも半年に1回は会っているレアな子。
同じ演劇部で、高校1年生のときから友人なのですが、高校3年生のときに大ゲンカをして半年くらい口を聞かなかった時期があり、ふと「あれって何だったんだっけね?」という話になりました。

色々と話しながら思い返していたのですが、当時部長だった私はザ・真面目!で全力を出すことが当たり前、という性格。
その子は演技は部で一番上手かったのですが、この程度できてれば十分でしょ、それ以上の努力の必要ある?というタイプでマイペースだったので、それでぶつかっていたのでした。

これまで、その時のことを話題にしたことがなかったのですが、話してみると結局ゴールが共有できていなかったんだろうね、ということに気付きました。
どういう演劇部にしたくて、みんなは何を求めていて、どれくらいのレベルの劇を作りたいのか、といったことです。

よく考えると、私はその演劇部に入るまで、チームで何かやる経験は全くと言っていいほどありませんでした。
小学校のときの部活はバドミントンと陸上、中学校は卓球。
小学校のバドミントン部も中学校の卓球部も強い部で、練習時間も長く、本気でやっている子は市では優勝するくらい伸びるし、やらない子は伸びない、という環境でした。
自分が努力した分だけ結果が返ってきて、どこを目指したいかも自分次第で、部の他のメンバーから影響を受けることは(多少の雰囲気や切磋琢磨はありますが)あまりありません。

しかし、チーム競技は違います。

ベタに野球部で例えると、みんなが甲子園を目指していなければ、甲子園には行けません。
一人で甲子園を目指そうとしても行けないばかりか、楽しくやれればいいと思っている全体の雰囲気を壊すやつ、という扱いをされてしまうかもしれません。
私は中学校までは個人競技でしたが、2つ下の弟は小学校からずっとサッカー部でした。
高校もサッカー部だったのですが、1年生の中で唯一のレギュラーになりそう、という話があり、それを喜ぶどころか目立つのが嫌だと言っていて、私はびっくりしたことを思い出しました。
同じ家庭環境で育っているのに何でだろう?とずっと疑問だったのですが、きっとチームの温度感や扱われ方が色々あるのでしょう。

卓球部も団体戦があるのでレギュラー争いはありますが、個人対戦できるので総当たり戦をすれば納得感のある形で決まります。
チーム競技だと、そのように客観性を持って単純比較ができないので、余計な波風を立てたくないと思ったのかな、と今になって想像できました。
どちらが良い、ということもないと思います。

1年生でもレギュラーに選ばれる、ということを喜んで受け入れることも必要ですし、周りにやる気がなくても一人で甲子園を目指すことも大事です。
前までの仕事はずっと営業だったので、人と一緒にやることはあっても「案件を取ってくる」という点では個人競技です。
課された成果目標の上を目指すのか、自分で決めて自分で努力すれば(人の力を借りる、という手段も含めて)結果につながります。

一方、今の仕事はチーム競技です。
基本的にはそれぞれ役割を持って目標に向かうもので、一人で結果を出すことはできません。
ということは、どういうチームにしたくて、どんな成果を出したくて、一人一人が何のために働くのか、すり合わせなくてはなりません。
私はまた、個人競技の気持ちのままでやっていたのではないかな、と改めて振り返った日でした。


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