マッチングという考え方は、小学生でも理解できる

こんばんは。
昨日のことですが、夢職人の月イチの1dayプログラム「あそびの達人」のキミのアイデアから大人気のお店がうまれる!みんなで作る!キッズタウン!~世界にひとつのこどもの町であそぼう!はたらこう!~にスタッフとして参加してきました。

普段は詳しく書かない夢職人の活動ですが、キャリア教育の要素が強いので、普段の仕事と重なる部分も多く、何となくこの企画だけは特別に感じています。
去年もしっかりブログで記事にしています。→「今度はキッズタウンに参加しました!」

キッズタウンとは、子どもたちが主体となってお店を開き、町を運営する子どもたちのための町。
ドイツのミュンヘンでは、ミニ・ミュンヘンという名前で30年以上の歴史を持ち、この取組みをベースに世界中様々な形で実施をされています。
キッザニアなども主旨としては近いかもしれません。

夢職人のキッズタウンでは、5~6人の子どもが班になり、スタッフが1~2人ずつ付いて、まずはどのお店をやりたいかを話し合います。
8班あったので、選択肢も8つで、その中から第一希望から第三希望までを決めるのですが、このお店の決め方がとても難しいのです。
時間の制限のある中で、学年も性格も(班によっては男女も)バラバラですし、やりたいことも様々。
普通に「みんな何をやりたい?」から入ってしまうと、とてもまとまりません。
だからいって、ジャンケンや多数決にすると、不満が残って積極的に参加してくれなくなります。
普段、キャリア教育や進路選択を仕事としている以上、他のスタッフからのプレッシャー?も感じます笑

様々な進め方があると思うのですが、約1週間考え続けて、私はベタに自己分析?から入ることにしました。
最初の班の自己紹介のときに「これからお店を決める時に、みんなの好きなことや得意なことを活かせるお店を選びたいから、自己紹介でそれを教えてほしい」と伝え、好きなことや得意なことを話してもらったのです。

急にそう言われても出てこないと思ったことと、その後のお店選びにつなげたいと思ったので、選択肢はこちらで用意。
「工作をすること」、「みんなを盛り上げること」、「大きな声を出すこと」、「絵を描くこと」など10項目を用意して、そこから選んでもらいました。

この自己紹介自体は、私としてはお店選びをスムーズにするために考えたことで、実際に選ぶのはスムーズにできました。
どのお店にすれば、みんなの得意なことや好きなことを活かせるのか、という視点でみんなが話し合い、ちょうど3つに絞られたので、それを希望として出したという形です。

しかし、それ以上に効果があったようで、お店の運営が始まってからも、「Aちゃんは話すのが得意って言っていたから接客ね」とか、「私は看板を持って呼び込みをしてくる。大きな声を出すのが得意って言ったでしょ?」みたいに一人一人の特性を生かした働きをしてくれていたのです。
一番すごいな、と思ったのが、副店長を決めたときのことでした。
店長は、最年長で唯一の4年生で、去年のキッズタウンにも参加していた子がいたので、その子にスムーズに決まったのですが、残りの4人が副店長をやりたい、と言い出しました。

私が「どうやって決める?」と聞くと、「頼りになる人がいいと思う」と言うので、「どんな人が副店長として頼りになるかな?」と聞くと、ポンポン意見を出してくれたのです。
メモをしていなかったので、記憶の範囲ですが、
・キッズタウンの経験のある人
・接客が上手い人(お花屋さんだったので)
・まとめられる人
・ちゃんと報告できる人(これは本当にビックリ!)
みたいな意見が出ました。

ここで、まず一人、しっかりした3年生の子が「この条件なら、私じゃないと思う。本当はやりたかったんだけど」と言い出し、その後、去年の経験がある2年生の子と、話したり盛り上げたりするのが得意と言っていた3年生の子の2人に絞られました。
さらに「ここからどうする?」と聞くと、また子どもたちの方から「一番大事なポイントを選ぼう」という意見が出ました。
そこで私から、店長になった子に対して「これまでの経験だと、どのポイントが大事だと思う?」と聞いてみて、「接客」だと答えたので、話すのが得意な子に決まった、という感じでした。

この後半の部分については、私もどうやってまとめようかイメージできていなかったので、子どもたちからそんな意見が出てきてまとまったので、本当にびっくりしました。
もちろん、参加してくれた子どもたちの理解力に恵まれた部分もあったと思いますし、女の子だけだったからできた部分もあると思います。
しかし、こうして振り返ってみると、「自分にマッチした役割や活動を選ぶ」ということが、小学生にもここまで浸透するんだな、と思いました。

個人のキャリア選択とはまた異なりますが、班活動で取り組むからこその視点を持ってもらえたのではないかな、と思います。
ちなみに、ある参加スタッフからは、「何か子どもたちを質問攻めにしている場面があって、大人だったら嫌だろうなと思った」と言われました笑
おそらく、前述の副班長決めのときだったのではないかと思います。
「上手いなと思った」とは言ってもらえましたが、雰囲気作りや問いかけの仕方など、課題は山積みですので、これからも頑張ります。


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