センスがあれば、ルールは不要?

こんばんは。
仕事始め1週目はなぜか長く感じられますね。
11月後半から12月にかけてはとても慌ただしく、さらにインフルエンザ、帰省と続いたため、すっかり溜まってしまったテレビ録画を消化したり、食材を買い込んでちゃんと自炊をしたり、約1か月半ぶりのペースを取り戻すのに苦労しています。

そんな仕事始めの初日のこと、新年会と称して職場の何人かで飲みに行く、ということがありました。
そのときに、理事長の山本さんが言っていたのがタイトルにした「センスがあればルールなんていらないよね」という話です。
「センス」というと、おしゃれとか、デザインとか、クリエイティブなものを想像されるかもしれませんが、ここで言う「センス」は言葉通りの「感覚」とか「感度」みたいなもののことです。

すごく単純化した例で言うと、食事にいったお店で、トイレに入ったらトイレットペーパーを使い切ってしまい、予備も見当たらない、そんなときに、そのまま出るのか、お店の人に伝えるかどうか、みたいなこともここで言いたいセンスの一つ。
私は実際に、トイレに入ったらトイレットペーパーがないことに気付き(幸い入ってすぐ気づきました。。。)、店員さんを呼んだことがありますが、使い切った人が言っておいてくれてたら良かったのに、と思いました。
正確に言えば、「なくなってたら次の人困るって分かるでしょ、放置するなよ」と思いました。

このように「次の人が困るだろうから、店員さんに言っておかなきゃ」と“気づくかどうか”はセンスです。
もしこのセンスがない人が街に溢れていたら、どのお店もトイレットペーパーのところに「なくなったら店員に伝えてください」というルールを書いておかなければならないことになります。
実際にそんなことを書いてあるのは見たことがありませんが、「トイレはキレイに使いましょう」とか、「トイレットペーパー以外のものは流さないで」とか、「喫煙禁止」とかはよく貼ってありますね。
「センスがあればルールはいらない」というのは、こういうことです。

上記のような日常的なことであれば、「気が利く」という表現がよく使われます。
人とコミュニケーションを取るような場面においては、「気遣いができる」とか「空気が読める」ということでしょうし、ビジネスの場面では「勘がいい」とか、「頭の回転が速い」という表現になるのかもしれません。

これは私の経験則ですが、センスのある人とない人は、なかなか意見がかみ合いません。
センスのある人は「普通、考えれば分かるでしょう」と言いますし、センスのない人は「教えてもらってないのだから分かるわけがない」と言います。
もちろん、ある人とない人に明確に分かれるわけではなく、場面によることですので、私も「普通に考えれば分かるでしょ?」と言われて、「言われてないのに分かるわけないでしょ」とイラッとすることもあれば、逆にイラッとさせることもあります。

そんな風にかみ合わないのに、どうやってセンスを磨けばいいのかと言われると難しいのですが、やはり幼少期からの周りの人の影響が大きいのではないでしょうか。
私の家には、そんなに多くの「ルール」はありませんでしたが、「普通こうでしょ」「考えたら分かるでしょ」とよく言われて怒られていました。(今でも言われます)
その時は理不尽にも思いましたが、「確かにそうだ、何で私はもっとちゃんと考えなかったんだ、考えれば分かるはずのことなのに」といつも凹んでいたように思います。
もし「ルール」があって、それを破って怒られたとしたら、そのルールを忘れた、もしくは無視したことを反省して「次はそのルールを守ろう」とは思っても「次はもっと考えよう」とは思わないかもしれません。

一番最近でそういう怒られ方をしたときのことを思い出したのですが、それは大学生のときのことでした。
帰省の際にはいつも、この親戚にはこのお店のお菓子、祖父母にはここの和菓子、など指定をされていたのですが、その時はいつもと違う空港ターミナルだったために指定のお店が見つけられず、飛行機の時間も迫って来てしまって何も買わずに帰った、ということがありました。
父にはとても叱られて「大事なのはお土産を渡すことなんだから、ないならないで別のを買えばいいだろう、何でそんなことも分からないんだ」と言われました。
そう言われると、「何て私はばかなんだろう、お土産を渡すのが大事、なんて考えたら当たり前のことなのに」と凹むわけですが、今考えるとその叱り方も言われたことをただやるのではなく、自分で考えることを習慣づけてくれたのだと思います。

とは言え、母に言わせると私はまだまだで、「こんな気の利かないボケっとした子が東京でちゃんと仕事できているなんて」といつも不思議がっています笑
そんなわけで、長くなってしまいましたが、ルールを作って守らせるのではなく、センスを高めて自分で気付くような教育をしていきたい、という話でした!


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