暮らすと働くの重なるところ

暮らしにも、仕事にも満足している人ってどれだけいるんだろう?これからの時代、良く生きるためにはどうキャリアを重ねるのがいいんだろう?東京で学ぶと働くを探求したので、さらに暮らすを探求すべく宮崎県日南市へ移住しました。

文理や教科の区分の不条理

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こんばんは。
さて、昨日はご縁あって共立女子第二中学校高等学校の公開研究授業にお邪魔してきました。

国語科の伊藤久仁子先生と、立教池袋中学校高等学校の内田芳宏先生とのコラボ授業で、「天平のグローバリズム」と名付けられたその授業。
私が見学したのは、高校2年生の授業で、現代文で学んでいるイスラム文化などの異文化理解から派生させたものでした。

授業の様子はと言うと、生徒さんたちは実際に定規とコンパスを使ってイスラムのモスクに描かれた文様などに共通して潜む幾何学模様を作図し、できあがった図形が日本の天平の文様などといかに合致しているかをOHPシートを使って確認していました。
そしてさらに、宗教や文化を超えて様々な装飾などに幾何学が使われていることを確認し、数学のグローバリズムを学ぶ、という授業でした。

授業のコマとしては国語(現代文)の扱いで、やっていることは数学(幾何学の作図)なのに、解説される内容はイスラムの歴史や文化という社会に近い分野で、大学の教養科目のような学際的な授業に、私自身も勉強になりました。
特に、宗教や文化という右脳的な分野の根底に、幾何学という左脳的な考えがあることが分かりやすく、生徒さんたちもそういったことを感じてくれたのではないかな、と思いました。

高校教育については日々勉強中ですが、高校教育についてはキャリア教育の事例の情報は入ってきても、教科指導において新規性のある事例の情報はなかなか入ってきません。
教科横断的な授業があるということは知っていましたが、実際に見るのは初めてだったので、その点でもとても貴重な機会になりました。

高校までの勉強は教科できっちり区切られているため、それぞれのつながりについて考えたり、各教科の知識を組み合わせて物事を考える機会はそう多くはありません。
しかし、社会に出るとありとあらゆる知識を分野に関わらず動員し、考えていかなければなりません。
これとこれはつながっている、と関連付けて考えることで、一つのことから気付くことや学べることは増えると思うので、こういった「つながり」があることを知るというだけでも高校生にとっては有意義なのだろう、と思います。

少し話はずれますが、先日ある通信制高校の生徒さん向けにWEEKDAY CAMPUS VISITを実施したところ、いつもは静かな生徒たちがグループワークにもしっかり取り組んでいた、と高校の先生が驚くということがありました。
この例に限らず、高校の先生も大学の人も「高校生が初対面の人とグループワークなんてできるのだろうか」、「大学の授業に出て難しすぎてモチベーションが下がるのではないか」と色々心配します。
しかし、やらせてみると、そんな心配は杞憂だったことが分かります。

文理や教科の区分は、入試科目の影響や学習指導要領との兼ね合いもさることながら、「横断的に教えたって生徒が混乱するだけ」という思い込みもあるように思います。
日々の業務に追われる先生方が、こういった授業を一つ一つ企画するのは大変だと思いますが、少しでもこのような授業が評価され、広がる環境が整えば(もちろん、私が貢献することも含めて)、と改めて思いました。


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