地方でコワーキングが機能しないのは、そもそもまち全体がコワーキングみたいなものだからかもしれない

あっという間に11月。フリーランスになって半年が経ちました。フリーランスになって一番の問題は、雑談の相手がいないことです。私は昔からオフィスでおしゃべりをしてしまう方だったので、どうしても雑談がしたくなってしまいます。

そんなとき、今は商店街にある市民活動支援センター(創客創人センター)のワークスペースを使っています。自宅で集中できないときに気分転換になるというのもあるのですが、そのセンター内や行く途中で知り合いに会い、雑談することができる、というのも大きいです。

いま、地方にもコワーキングスペースが増えています。地方の場合は行政主導型がほとんどですが、調べてみるとどこも利用者数はあまり多くないようで、上手くいっていないようです。

コワーキングスペースというと一般の方からは仕事をする場所と見られがちですが、実際の価値はそこで得られる出会いやつながりにあると思います。合いそうな利用者同士を紹介したり、ネットワーキングのためのイベントを開催したりするコーディネーターを配置するコワーキングスペースもあります。

都市部では、コワーキングスペースという形で上記のような場作りをしていく必要がありますが、よく考えれば地方においてはあまり必要ではないかもしれません。コワーキングスペースがなくても、歩いていれば知り合いに会い、こんなことがしたいと言えば紹介をしてもらえるからです。

ワークスペースだけで言うのであれば、自宅でもカフェでも公共施設でも十分に事足ります。地方でコワーキングスペースが機能しないのは、わざわざコワーキングスペースに行かなくても、出会いやつながりが得られるからなのではないか、と思ったのでした。