無縁社会からの里山資本主義

仕事に直結しない本(かつ小説じゃない本)を久々に何冊か読んだので、たまにはそんな話を。
この間まで読んでいたのが、『無縁社会』、今日読み終えたのが『里山資本主義
どちらもたまたまですが、NHKの取材絡みの本でした。

さらっと概要だけ紹介すると、
『無縁社会』は過去にNHKスペシャルで放送されたものを書籍化したもので、急増する孤独紙・無縁死について丁寧な取材を元に描かれた本です。
ついでに説明すると、この間、実家に帰ったときに母親に渡されました。。。
(あなたもこうならないように気をつけなさいよ、貯金しときなさい、とのメッセージ付き笑)

『里山資本主義』は現代のマネー資本主義・グローバル化一辺倒の社会の動きに疑問を投げかけ、里山を舞台にエネルギーや食料の自給率を高め(完全な自給自足を意味しない)、新しい生き方を提案している本です。
2014年新書対象1位とのこと。

そんな2冊を読んで思ったのは、日本社会がどれだけ「つながり」を犠牲にしてきていて、その代償がいかに大きいか、ということです。

地域、友人、家族、当たり前のようにあった「つながり」が効率を重視する会社・仕事に飲み込まれ、ついには終身雇用の崩壊と共に会社内の「つながり」も薄れ、全ての縁を失った先にある「死」
何のために生きるのか、という極論の問いを感じました。

一方で、里山資本主義の中で提案されていることは、自分の幸せのモノサシに当てて生きること。
私が以前に上勝町で感じた「新しい豊かさ」な事例がたくさん載っていて、すっと入ってくる内容でした。

何が正しいとかではなく、自分の人生をちゃんと生きられるように、これからもつながりやご縁を大事にしていきたいと思います。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください